モノクロネガフィルムの現像
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現像処理
各処理の時間は正確なのに越したことはありませんが、少々狂っても大丈夫、大事件にはなりません。
それより、慌てて何かの手順を飛ばしてしまったとか、薬品の順番を間違える、容器をひっくり返す、なんてのが困ります。
リラックスして、慌てず騒がず冷静に、慣れるまでは一つ一つの手順を確実に行っていくのが大切です。
直前の準備
ストップウォッチを待機状態にして、操作しやすい位置に置きます。
ボクはキッチンタイマーを使っています。
スパゲッティを茹でるときなんかに使うアレですね。
現像タンクのキャップを外し、取りやすい位置に取りやすい向きで置きます。
両手を軽く保温用の水に浸けてから左手にタンクを持ち、右手が一番取りやすい位置に現像液のメスカップを置きます(右利きの場合)。
後で慌てないよう、全てのモノが取りやすい位置・取りやすい向きになっていることを今一度確認しましょう。
いよいよスタートです。
現像液の注入
右手でストップウォッチ(タイマー)をスタートしたら、現像液のメスカップを持ちます。
現像タンクに現像液を注ぎ込みます。
この時、現像タンクをメスカップ側に少し傾けると入れやすいです。
急激に注ぐとタンクのクチから溢れてしまいますから、一気にジャバーっと注ぎ込んではいけません。かといって無駄な時間が掛からないように、スムースに。
注ぎ終わったらメスカップを置いてタンクにキャップをし、同時にタンクを右手に持ち替えます。
気泡予防
注入後タンクを右手に持ち替えるのと同じ動作の流れの中で、タンクの底をテーブルや流し台にカンカンカンと軽くたたきつけます。
フィルムに気泡が付着して現像ムラになるのを防ぐための重要な工程です。
この前後は一連の動作の中でやることいっぱい。
初めての人は予行演習を繰り返しておきましょう。
2本用タンクの場合、この時点で経過時間13秒くらいかな。
攪拌(初回)
気泡予防のカンカンカンに続いて、4回の倒立攪拌を行います。
手首を回転させてタンクを上下逆さまにし、また元に戻して1回と数えます。
早すぎずゆっくり過ぎず、4回がほぼ10秒間で完了するようなリズム。
タンクを上下逆さまにすると、中の空気が動いてゴボゴボゴボという音がしますが、この音を聞き届けるのがタイミングを計る目安でもあります。
4回目の倒立攪拌が終わったら、保温用の水にタンクを戻します。
この時点で計時開始から25秒くらい経過してるあたりでしょうか。
インターバル(1回目)
初回のインターバルは短いですが、念のため温度計で保温用の水の温度をチェック。
ずれてきていたら微調整します。
温度を下げるときは冷水を少量注いで軽くかき混ぜ、上げるときは温水を注ぎます。
ごくわずかに上げるだけなら、手を入れて体温でも調整出来ます。
調整用の冷水・温水は一度にたくさん入れず、ちょっとずつ。
そんなに簡単に温度が変化したりはしません。
あまり入れすぎて水位が上がってしまったら、手のひらで掻き出します。
水位が上がりすぎてタンクが水没しちゃ困りますからね。
攪拌(2回目以降)
ストップウォッチ作動から1分経過時点で2回目の攪拌。
右手を保温用の水に軽く浸けてからタンクを持ち、初回と同様に4回の倒立攪拌をだいたい10秒くらいで行います。
処理中にタンクを触るときは、手を保温用の水に軽く浸けてから。
体温がタンクに伝わるのを極力避けるための気配りです。
インターバル(2回目以降)
インターバルはそれぞれ50秒ほどあります。
毎回、保温用の水の温度を確認し、処理温度とずれていたら調整します。
慣れてくるとこの空き時間に次の薬品の準備や確認をしたり、トイレに行ったりできますが、初めのうちはじっと集中して、タイマーを観ていた方がいいでしょう。
ボクは次に現像するフィルムをリールに巻いたりしたこともありますが、ちょっとスリリングでしたね。
以後、同様に1分毎に4回の倒立攪拌を行います。
現像時間が6分15秒や6分30秒など半端が出る場合、最後のサイクルで攪拌するかどうかは微妙な判断です。
6分15秒の場合だったら残り15秒で10秒の攪拌をする意味もないのでパスしていいでしょう。
ボクの場合30秒でもパス。45秒ならやってますが、自分の好きなように、毎回同じくやっていれば問題ありません。
現像液を排出
タイマーが処理時間丁度をさしたら、現像液を排出します。
タンクを左手に持って、キャップを外し、元のメスカップに中の現像液を注ぎ出します。
タンクを真っ逆さまにはせず、斜めの方が素早く排出できます。
この時、フタを指で押さえられるようにタンク持つといいでしょう。
大きなタンクだと液体の重さでフタが外れて大惨事、という事もあり得ます。
時間のちょっと前にタンクを持ち上げて排出の準備、キャップは早めに外しておいても大丈夫です。
停止浴
現像液を排出し終わったら、素早く停止液をタンクに注ぎ込みます。
注入の要領は現像液の注入と同じで、タンクをちょっと傾けて、早すぎず遅すぎず。
注入後、キャップをして攪拌に入ります。
現像液を排出する時は左手でタンクを持ち、停止液の入ったメスカップを右手に持ってスタンバイしておけば作業がスムースです。
停止液を注入し終わってキャップをしたら、約30秒ほど連続的に攪拌します。
攪拌はやはり倒立攪拌で、リズムは現像の時と同じでいいでしょう。
ただし今回は4回ではなく、約30秒間です。
このあたりからの手順は秒刻みという厳密なものではありません。停止浴の時間はなにもタイマーで測らなくても構いません。
口の中で30数える感じで十分です。
約30秒ほど連続攪拌したら、キャップを外して停止液を排出します。
停止液に薄めた酢酸を使わず、水で行う場合、30秒の連続攪拌ではなく、水の入替えが必要です。
現像液排出後、水を注入してキャップをし、10回の倒立攪拌。
そこでいったん水を排出し、再び新鮮な水を注入して10回の倒立攪拌を行います。
酢酸を薄めた酸性の停止液を注入してしばらく攪拌してしまえば、現像は止まってしまいますので、もうたいして急ぐことはありません。
ほっとひと息、あとはのんびり行きましょう。
実を言うと、停止処理が完全であれば、この段階でフィルムをタンクから出して光にあてても大丈夫なのです。
しかし、以後の工程もタンクの中で行った方が簡単ではあります。
定着浴
停止液を排出し終わったら定着液を注ぎ、キャップをします。
タイマーで計時をスタートし、最初の約30秒の間は連続して倒立攪拌します。
攪拌の要領・リズムなどはこれまでと同じです。
攪拌が終わったら保温用の水にタンクを浸け、次の攪拌サイクルまで待ちます。
2回目の攪拌は、計時スタートから1分経過時。
現像の時と同じ要領で4回の倒立攪拌をだいたい10秒ほどで行います。
続いて計時スタートから2分経過時に3回目の攪拌を同様に。
以後も3分経過時、4分経過時と、定着時間の終了まで続けます。
この辺りは現像過程とほぼ同じですね。
ただし、現像ほど温度やタイミング、時間にシビアになる必要はありません。
定着処理の時間はご使用のフィルム・定着液の使用説明に従ってください。
簡単なテストで定着に必要な時間を調べることも出来ます。
特に、繰り返し使用している定着液ではまめにチェックしておいた方がいいでしょう。
定着処理時間が過ぎたらタンクを持ち、キャップをはずして定着液をもとのメスカップに排出します。
ここまでが現像処理で、続いてフィルムの水洗に移ります。
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