Kodak D-76 / ILFORD ID-11 Film Developer
標準現像液の王道。おそらく世界で一番多く使われたモノクロフィルム用現像液ではないかと思われます。 こちらは公開されているオリジナル処方です。 市販パッケージのコダックD-76およびイルフォードID-11は長年の間に非公開の変更が加えられているため全く同じではないようですが、現像時間等はD-76のものを基準にして良いかと思います。
さして難しい処方ではないうえに、コダックの市販パッケージが不当に高価なため自家調合がオススメです。 実は性能的にも自家調合の方が良いと言われています。
メトールにハイドロキノンを組み合わせたMQ現像液の典型で、しっかりとしたシャドウディテールと階調再現性を両立した処方。 含まれる無水亜硫酸ナトリウムの量から微粒子現像液と呼んでも差し支えないのですが、一般的には標準現像液として位置づけられています。

Kodak D-76 / ILFORD ID-11 保存液1リットル
(50℃)750 ml
メトール2.0 g
無水亜硫酸ナトリウム100 g
ハイドロキノン5.0 g
ホウ砂2.0 g
冷水を加えて総量 1000 ml
750ml程度の温水を用意し、最初にひとつまみ程度の無水亜硫酸ナトリウムを溶解します。 次にメトールを全量、完全に溶解したら残りの無水亜硫酸ナトリウム、ハイドロキノン、ホウ砂と、攪拌しながら徐々に投入し溶解します。

100g含まれる無水亜硫酸ナトリウムのため微粒子化効果が高く、逆に鮮鋭度に劣るため中庸感度フィルムでは1:1希釈が好まれているようです。
まれにそれ以上の希釈をする人もいるようですが、pH緩衝されていない処方なのであまり気が進みませんねぇ。 と言うわけで、下記はpH緩衝版。希釈してもpHがばらつかない。

D-76 D 保存液1リットル
(50℃)750 ml
メトール2.0 g
無水亜硫酸ナトリウム100 g
ハイドロキノン5.0 g
ホウ砂8.0 g
ホウ酸8.0 g
冷水を加えて総量 1000 ml

バリエーションとしてビタミンC系処方のE-76もあり

ほとんどの写真用薬品には毒性があります。保管場所、取扱い等には十分に注意してください

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